序章・ある大陸の話

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 ここ、『シュバルツ王国』は、『ミスタリア大陸』の東北東にある比較的大国である。  王都『オネスト』とその周辺は、気候にも、風土にも恵まれはるか昔より栄えてきた。  人は自らの持つ『能力』(アビリティ)を使って生活している。  が、良いものの裏には、必ず悪いものもある。  生活に役立つ能力を悪用し、『盗賊』を生業とするものも多い。  このシュバルツ王国も例外ではない。  王都『オネスト』とその周辺以外の地域は、悪がはびこっている。  能力者が退治できれば良いのだが、地方にいる一般能力者では適わない。  なぜなら、遥か昔に優秀な能力者は上流貴族として王都にいるからである。
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