-居候です…-

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「知代は早く寝ても遅く寝ても起きるのは遅いの。たまに早く起きるんだけど、二度寝して遅刻って感じ」 「俺も二度寝はするなあ。ま、遅刻まではいかないけど」 日菜は微笑んだ。 「でも知代って頭良いんだよ?テストだって五教科中最低三枚は満点で、悪くても九十より下は取らないの」 何だその羨ましい頭は? 俺なんて一枚でも満点があれば有頂天だ。 「そういえばさっき教室で話した友達大丈夫なの?」 ん?三上のこと? なら大丈夫だろ。 そろそろ― 携帯が電話の着信メロディーを鳴らした。 ほらな。 「もしもし三上?おま―」 「お前日菜さんとどういう関係だあ!?」 「何だいきなり…」 「いいから日菜さんに聞け!」 「ったく、ちょっと待ってな」 俺は携帯を耳から離し日菜に聞いた。 「俺と日菜ってどんな関係?」
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