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「?私達は友達ですよ」
「友達だって」
「ただの友達が男女で晩飯の買い物一緒に行くのか?」
ヤバい。
いつもMな三上がSになりかけていた。
攻めに回り出した今の三上の対処方法は電話を切ることだった。
「おーい聞こえてんのか?おー―プープープー…」
「尚昌君?」
「ん?ああ、行こうか」
三上の事を話すのが面倒くさい。
俺は止めていた足を再び動かした。晩御飯の買い出しはすぐに終わった。
晩御飯は『そば』。
実は好物だったりする。
買い物中そばとは関係ないような物を買っていた。別にまた作るのだとすると楽しみでしょうがない。
「そういえば凪に頼まれてたのって買ったのか?」
「あ!いっけない。買うの忘れてた!」
日菜は荷物を片手で持ち、胸ポケットから紙を取り出した。
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