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「あー‥とうとう着いてしまった…」
俺はある家の前に荷物を持って立っている。
なぜかと言うとそれは一週間前に遡る。
「尚昌ー!」
父さんが下で呼んでいた。
俺は読んでいたマンガを置いて下に降りた。
「何?」
「しばらく母さんと旅行するから親戚の一ノ瀬ん家に世話になって」
「はぁ?」
「大丈夫、言っといてあるから」
とまぁそんなわけで親の勝手で俺は初めて聞いた見ず知らずの親戚家に転がり込む事になってしまった。
「はぁ…立っててもしょうがない」
俺は玄関前にあるインターホンを押した。
「はい。どちら様ですか?」
ドアを開け顔をひょいと出したのは綺麗な女性だった。
「秋野尚昌って言います」
「ああ、あなたが。どうぞ」
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