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「いつ帰ってくるんだろう…」
「多分とうぶん帰ってこないよ…」
何せ宝くじで一等当てた金で旅行に行ったんだ。
あの馬鹿両親がそうそう帰ってくるわけがない。
「何か…ごめん」
「何で謝るの?尚昌君は悪くないよ。まぁお互い頑張ろうね」
日菜はそう言って部屋を出ていった。
「やっぱり綺麗だよなぁ」
「だしょ?」
「うをぉう!?」
いつの間にか隣に次女の凪が座っていた。
「日菜姉は綺麗だよねぇ」
凪はうんうんと頷いた。
「いつの間に入ってきたんだ…?」
「日菜姉が出ると同時にズパパッ!と」
「くノ一か?」
「ははっ…尚ちゃんは―」
凪は体を押しつけるように近づいてきた。
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