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今度は日菜の唇が重なった。
二人とも目を見開き驚いた。
「ごめんなさい!」
「……っ!」
何も言えなかった。
凪に怒鳴り散らしてやろうと思った。
しかし既に凪はいなかった。
「ごめんなさい…凪は惚れやすいから言っておこうと思って…」
「いや…」
気まずい…
今すぐ日菜には部屋を出て行ってほしい。
「ねぇ―」
「尚昌君は好きな人とかいるの?」
「え?」
いきなりすぎて思わず聞き直してしまった。
「…尚昌君は…尚昌君は好きな人とかいるの?」
「い…ないって言ったら嘘になる…けどいるってわけでもない」
「?―それって結局どっちなの?」
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