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「わからない…好きって気持ちかわからないんだ。日菜はどうなんだよ?」
「わ私!?私はー…い、いる…」
新鮮な反応、と言うのか日菜は顔をまた赤くして俯いた。
「いるんだ…誰?」
「た尚昌君には関係ないでしょ!」
日菜はバッと立ち上がり部屋を出て行った。
「何か面白いな…」
俺は頭を掻いて携帯を手に取った。
「明日は学校…転校しなくてよかったけど…マズいな…」
自分で言うのも何だが俺は結構人気者だ。
男子からも女子からも信頼は厚い。
「明日は三上が…」
三上とは俺と同じクラスで小学生の時からの仲でしょっちゅう他の友達を誘って遊ぶ。
そして明日学校が午前中で終わると言うことで前から明日は俺の家で遊ぶと決まっていた。
しかし家の鍵は親が持って行ってしまい入れない。
家に行けないと知ったら着いてくる可能性がある。
それだけは死守せねば!
「そういや日菜って同じ高校だったんだ」
俺は回転椅子に座りクルクル回り部屋を眺めた。
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