第七章・―永遠に、両想い―

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「本当は、食事が終わったら話そうって思ってた」    先輩はそう言うと、懐を探って、小さな青いビロウド張りの箱をとりだして、私にさしだした。   「これ……?」    受けとりながら聞くと、先輩が頷いて続けた。   「ずっと不安だった。……俺、本当は不器用で、笑うのも、喋るのも苦手だったし。そんな俺が、猫ちゃんの事……引きとめておけるのか、って」    先輩の言葉は真剣そのもので、嘘なんてついていないようだった。    先輩が今まで、そんな事を考えながら一緒にいてくれていたなんて。    そう考えていたのは、私だけだと思っていたのに……。    先輩もずっと、不安だった――?
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