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「で、お前はなにがしたいわけ」
「だからそれをだなぁ……」
具体的にどんな物を渡したいとか決めていたら、わざわざ親友を呼び出したりはしていない。
そこから一緒に決めて欲しいのだと言ってみたら、何故か沙織さんに笑われてしまった。
「先輩が彼女の事を本気で想っているなら、記念になるし。就職祝いという名目の、婚約指輪を贈ってみたらどうですか?」
その発想はなかった。
いきなり婚約指輪なんて、多分彼女は引くだろうけど就職祝いという形でなら、快く受け取ってもらえそうな気がする。
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