第六章・―逃げる想い、掴む想い―

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「ようやく決まったな」   「彼女、喜んでくれるかな……?」   「大丈夫ですよ。絶対喜んでくれますって」    指輪を購入して店を後にしたは良いものの、彼女が果たしてこれをうけとってくれるものかどうか、断られたりはしないかと急に不安になってくる。    指輪を見せて全てを話した時、“結婚までは考えていなかった”とか言われたら、俺は本気で何ヶ月も落ち込める自信がある。    そう思いながら指輪をもてあましていると、それを見た海斗が言った。
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