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事務所に戻ると兄貴分の姿はなく応接室のカ―テンが閉まっていた。
「またかよ‥。この変態野郎がっ!」
つぶやきながら煙草に火をつける。
どうせまた女を連れ込んでるに違いない。
硬派に生きたいと心に誓っている俺としては好ましくない行為ではあるが、どうせ金に目がくらんだ馬鹿女だと思うと腹も立たない。
ちなみに兄貴分の名前は高山優斗だ。
腕力だけで頭は空っぽだということに誰か気づかせてやってほしい。
ドアの開く音に慌てて煙草を消すと高山が出て来た。
「ちょっと出てくる。中にいる奴は今度から俺の秘書にするから挨拶しとけ。」
そう言うとこちらを見ることもなく出て行った。
煙草はいらねえのかよ‥。
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