第一章

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「え~?大地ったら、また宿題忘れちゃったの~?」 「シーっ!亜季、声でかいっつの!」 今日も学校に着いて一番に話かけてきたのは、私の幼馴染みの大地だった。 スポーツ抜群で、カッコいいから学校でもカナリ人気が高い。 なのに、勉強は全っ然できなくて毎日宿題をやってこない。 「頼むよ亜季ぃ!一生のお願いだからさ~宿題見せてっ!」 一生のお願い…。 大地の口からこの言葉を聞いたのは何回目だろう。 「ほれっ!こいつの宿題なんか見たら、間違いだらけだぞ」 横から無愛想にノートを突き出して来たのは、もう一人の幼馴染み英輔だ。 英輔は学校一頭が良くて先生からも頼りにされている。 私たち3人は生まれた時から幼馴染みだった。そんな関係がずっと続くんだって思ってたのに――― .
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