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「学校行きたくない…」
「…早く準備してくださいね」
朝、眠たそうな臨を未明が急かして準備をさせる。
「何でこんなに早く学校があるんだ?眠たい頭で勉強してもはかどるわけないだろ。ここの国はどうして、こう、朝が早いのか…」
「不満は国に直接言ってください。早くご飯食べてくださいね」
普段は二時間多く寝て、起きて訓練等行っていた臨だが、今日は早く起きたためまだ眠たそうだ。
「訓練もできないじゃないか。これじゃあ、いざって時にどうするんだ。死活問題だぞ。学校に行かなくても死にはしないが学校に行ったら死ぬかもしれないんだぞ。だいたい別に勉強しなくてもいいじゃないか。必要ないし」
「だから不満は国に言ってください」
「そもそも由衣が言い出したことなんだろ?あいつはただ私の制服姿が見たいに違いない。全く人の苦労も知らないで…」
「…それはないんじゃ」
「おっはよー!臨ちゃん!制服姿が見たくて早起きしちゃいました!」
由衣が突如家に現れる。
「ほらな」
「…」
「この子たちもよろしく!」
「臨さんおはようございます。今日から一緒の学校に通うんですね」
「…最悪だ」
笑顔な文と絶不調な翔が由衣の後に続き現れる。
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