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「翔君!!あなたはどうしてそう…」
「もう説教はたくさんだ!いつもいつも人を子ども扱いして!別に俺がこいつのこと嫌いになろうがどうしようが俺の勝手だろ!?」
翔はそう告げると走り出した。翔の姿がどんどん小さくなっていく。
「…まあ子どもではあるな。年齢的にも精神的にも」
「…すいません」
「謝らなくていいって。私は別に気にしてないしむしろ好意があるしな」
「えっ!?」
「変な意味じゃない。ただ私のことをどういう感情であれ気にしてくれる奴がいるだけで私は『私』の存在を実感できる…」
「臨さん?」
「…すまない。なんでもない」
文には臨の表情が暗くなるのを感じるとることができた。
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