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(まあいいや。過ぎた事を云ってもしょうがない。明後日には夏休みだし、元気出そう。・・・て云っても、夏休みも部活で、ぜんっぜん休みっぽくないんだけど・・・)
・・・もういや、こんな生活・・・。
(まあそんな時はアソコか・・・)
別に卑猥なことではない。断じてっ!
俺が言っているのは、よくやりきれなくなった時に寄る、とても景色の良い高台の事だ。
この田舎町唯一の取り柄ともいえる海を、とても効果的に利用している所で、特に夕日が沈むこの時間帯の見ごたえは、はっきりいって半端じゃない。
(しかもひっそりした所にあるから、あんま人が居ねぇんだよな。超穴場)
と、何だかんだ考えている内に、高台の入り口までやって来た。
(こっからがしんどいんだよなぁ)
疲弊しきった俺の前にあるのは、高台・・・・・・に続く長い石段。
この石段が、天国に行くための試練なのだ。
しかし、部活帰りの高校生に百十一段の階段(半年前に自分で調べた結果。四回も数えたんだから間違いない・・・はず)の試練は辛すぎる・・・!
あっ、また『辛い』使っちゃったよ・・・、くそっ!
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