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…あの廃れた村から歩き続けて…もう、2時間になる。
さっきから向こうに大きな街が見えてるんだが…
一向に着く気配がない。
「オイオイ…早く着かせてくれよ」
ここ10分、これしか考えてない。
そろそろ僕は、怒りが溜まってきた。
「だぁーっ、いい加減あの街に着かせろー!」
僕は紺碧の天を仰いだ。
「ふー、ふー」
少し落ち着いて、視線を前に戻した。
「ん?」
さっきより…近くなってる…?
嘘じゃない。さっきまでぼんやり程度にしか見えてなかった街が、今は走れば届きそうな距離だ。
なんでだろう…?
僕は、色々考えて、リリスの言った言葉を思い出した。
“キミがずっと願い続ければ、それはいつか現実になる”
だいたいこんなことを言っていたような気がする。
「そうか…この世界では、目的を果たすためには『願い続ける』ことが必要なんだ…!」
もう、街は目の前である。
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