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「ふっ、そうだな、そうだよな梨花ちゃん俺が間違っていたぜ」
何となく納得して二人を指して何か言おうとした時に、イエロー事沙都子が前に出てビシィッと二人を指差す。
「ほーほっほっほっ、そこはわたくしのテリトリーでしてよ?」
すかさずパチンと指をならすと、何もない空から金だらいが落ちてくる。
"ガンッ、ガンッ、ガンッ"
綺麗に三回決まった音がする。
「なに、いったいどこから、頭が」
命中してフラフラする三人においうちをかけるように、また指を鳴らす。
「んっ?きゃああ!?」
「ん、なんと!?」
「ん、あれぇー!」
三人は足に絡まったロープに跳ね飛ばされ校舎の裏に消えていく。
「ふっ、終わりましたわ、むなしい勝利でしたわ」
遠い目をして呟く沙都子と、一瞬の出来事に呆気にとられる圭一それとー
"あなたたち、私の畑に何してるんですかー"
と、怒った知恵先生の声と三人の悲鳴が校庭にひびくのであった。
ー続く。
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