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1回裏の彩稜の攻撃が始まろうとしていた。1番は谷口。小柄で俊足であり、なおかつミート力もあってまさに理想の1番とも言える存在であった。あえてひとつ問題点を挙げるとするならば、右打ちであるという点だろうか。しかしそれもそこまで障害にはならないものだ。
こんな紹介を9番まで続けてしまうのだろうか…。しかも視点がずれて俺久々の登場。
「相手の先発さんはサウスポーか。じゃあ好都合だな。なんとか出塁してやろう…と思っていたんだ」
これは打席前の谷口の弁だ。俺はこれを3番の南が打席に入っている時にベンチで谷口から聞いた。そう、2番の俺も凡退ということだ。俺が得意にしているのはバント。まあバットを縦に構えて打つのはあまり得意ではない。谷口共々内野ゴロですごすごとベンチに戻ってきたってわけだ。
打席の南は期待できそうだ。なんせあの某名門中出身だからな。ってまあ一癖あるわけだが…
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