第一章 -漆黒の霞- 前編

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出雲の民… 夜叉一族…一難去って… また一難… 彩女「不知火と言ってたね?」 飛沫「間違いなくそう言った!!」 鷹丸「俺っちも聞いた!!」 彩女「ここはあたしが…」 「それはやめてくれッ!!」 「オメーさんに今村を離れられたら…」 一族の猛反対の声が蔵中に響き渡る… 彩女「しかし…」 蘭丸「仕方ねーなぁ…俺が行ってやんよ!!」 彩女「蘭丸!いいのか!?」 蘭丸「なぁにッ…お前が心配してる程に遅れはとらねぇよ」 彩女「…蘭丸抜きでは話が変わってくる…」 蘭丸「んまッ!!心配すんなって!!」 蘭丸は立ち上がり… 飛沫の顔を見ながら言う 蘭丸「おいマヌケ!!お前もついて来いよなッ!!」 飛沫「!!!誰がてめぇなんかとッ!!」 彩女「飛沫…黙って蘭丸の言う通りにしてやりな…」 彩女のいつになく凍てついた冷たい目つき… 飛沫にとっては初めて見るものとなった… 飛沫「……はい」 鷹丸「お…俺っちは!?」 彩女「鷹丸はアタシについて来な!いいね?」 鷹丸「おっす!!」 こうして… 目的別に動く事になり、二組は別れる 蘭丸「飛沫ぃ?古文書は?」 飛沫「あぁ…これか?」 飛沫が懐から取り出す… 蘭丸「…よしッ!やるか!!」 飛沫「…?」 `
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