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そう…飛沫の兄
名は蘭丸(らんまる)
蘭丸は高らかに笑いながら言う
蘭丸「おめぇのドジっぷりをおがみに来たんだよ!!!ちっとは上達したんかぁ!?」
飛沫「見れば分かるだろ!?お前と違って努力しなきゃ出来ないんだよ!!!」
かつて出雲が滅びかけた戦があった…
誰もが夜叉一族が終わったと思った戦だった…
しかし、その窮地を救ったのは彩女と蘭丸…そして今は行方をくらます飛沫の父、禾推(かすい)である
天才と言われる蘭丸とは出来が違うのであった…
蘭丸「…そんなに修業して何になるんだよ?」
飛沫「決まってんだろ!!強くなって夜叉一族は俺が守る!そして…夜叉一族が凄い!って皆に思い知らせてやるんだ!!」
蘭丸「出来んのか?」
飛沫「必ずやってやるさ!!」
蘭丸は暫く黙り込む…
飛沫「…なんだよ?」
蘭丸「馬鹿だな…お前」
飛沫「はぁ!?」
蘭丸「馬鹿な弟に期待なんかしねーが…努力に免じてこれやるよ」
ドサッ…
蘭丸が投げたのは古文書
飛沫「これって…?」
蘭丸「親父がくれたもんさ。もし使えても時期が来るまで使うなよ…じゃあな」
その言葉を最後に蘭丸はどこかへ行ってしまった…
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