唐突な始まり

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9時15分 場所:冬月家 プレイヤー:冬月 陽 「ふわぁ~」 今日は仕事が休みで、いつもより遅くまで寝ていた。 しかし、身体が寝るのはここまでと勝手に覚醒していく。 「…起きるか」 俺は布団から身体をだす。 冬だなと思わせるぐらい部屋は寒い。 「…お湯で顔を洗おう」 俺はピッとエアコンで部屋を暖めながら顔を洗いに行く。 プルルルル そのとき、家の電話が鳴った。 「んだよこんな朝っぱらに…」 俺は悪態をつきながらリモコンをとってテレビをつけながら電話にでる。 「もしもし」 「あ、兄貴!!!!」 電話は弟の陰からだ。 陰はどこかあわてた様子だった。 「どした陰?やけに焦った声をだしやがって。学校に銃を乱射するやつでものりこんできたのか?」 俺は冗談を言ってケラケラと笑った。 しかし、弟の返事に俺の笑いが止まった。 「学校にテロリストたちがきた!!」 「…は?」 ようやくテレビが起動して画像を映すと、そこには俺の母校で、いま弟が通っている学校が、どアップで映しだされていた。
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