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ヒッチハイクを始めたのが朝の6時から7時くらい。
GWといえど、走る車はみんな出勤するような人ばかりで、「こいつ朝から何やっとんや」っていう目で見られた。
こういう目は結構辛いもので、かなりの精神力を要する。
しぶとくするしかない。
しばらくしていると、一台の車が止まった。
「っしゃぁ!」と叫んで、その車へとダッシュ!
朝一番に止まってくれたのは、40歳くらいのおじさんだった。
「こんな所で何してるの?」
と聞かれ、
「ヒッチハイクしてます!」
と答える。
北海道を目指していると伝えると、おじさんは相当驚いていた。
今までヒッチハイクしてる人を何度か見た事があるらしく、乗せようと思っても今一つ勇気が出なかったらしい。
たまたま僕を見つけ、車が止まりやすい所だったから止まってくれたのだと言う。
そのおじさんはセコムという防犯の会社で務めていて、朝まで働いていたから、これから家に帰るというところだったらしい。
朝までご苦労様です。
そして僕を拾ってくれてありがとう!
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