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薄暗い広間を照らす蝋燭は、轟音を放つ衝撃が響く度ゆらゆらと揺らめいた。
辺りには壁から剥がれ落ちたであろう大理石の破片が散乱し、青色の短髪の男が座り込み息絶え絶えに言う。
「はぁはぁ…氷魔と畏怖嫌煙された、グフゥ…俺が此処までとはな。」
その男の真向かいでは、冷静な面で黙って聞いていたのは紫色の髪をした少年だった。
「お…俺は必ずや、お前を殺しに世界に戻ってやる。だから、俺以外の奴に殺されるなよ。」
青髪の男は息を引き取り、少年もこの場を去った。
この話が何かって?
そりゃ、……私の前世よ。
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