謝罪

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謝罪

『ごめんなさい』 なんて便利な言葉なんだろう 言えば、許される魔法の言葉 そんなもので足りてしまう、不思議な言葉 本当に申し訳なく思っていても 本当に申し訳なく思っていなくても これだけで、大抵万事解決 なんて無責任な言葉なんだろう 嘘偽りの真偽さえ分からない曖昧な言葉 その重さなんて時にはない無意味な言葉 これを言ったところで 誰に謝っているというの? これを繰り返したところで 何が許されるというの? これが謝罪にならないなら わたしたちは何をもって謝罪の言葉に変えればいい? それさえ思い付かないわたしと そこまで考えるわたし どっちがいけないこと? それさえ分からない だからわたしたちは繰り返し口にするのだろうか 今日も 『ごめんなさい』と
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