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「大丈夫⁉しっかりして‼」
「ッ……ハァ…ハァ……」
口から流れ出す血を、タオルで拭き取る看護婦に董悟が言った。
「看護婦…さん……、ハァ…ハァ…、佐藤…さ……んと…電話………」
「今はそれどころじゃないでしょ⁉待ってて、いま先生呼んできますから‼」
そう言って部屋を出る看護婦の後ろ姿を見送り、董悟は病室を脱け出した。
―佐藤家―
「お母さん‼金城君が、吐血したって看護婦さんが‼」
「なんですって⁉病院行って見ましょう‼」
「うん‼」
結と母は、病院へと車を走らせた。
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