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―車内―
「結、その董悟君って子ね、退院したらうちで引き取ろうと考えているんだけど、どう思う?」
「えっ⁉引き取るって、金城君を?でも、彼にも家族がいるんじゃ…」
「行くあてがなければよ」
「私は構わないけど…」
佐藤親子は、車で病院に向かう途中、そんな事をはなしていた。
その頃病院では、董悟がいないことに気付き、大騒ぎになっていた。
「…っくそ!血が止まんねぇ……ハァ、ハァ……」
董悟は、道端に座り込んでしまった。
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