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ふと、結が暗くなった病院の庭に目をやると、人影が見えた…
「あれ…って、人⁉」
結は羽織を肩からかけ、勢いよく病室を飛び出した。
―庭―
結は庭に着き、先ほどの人影を探した。
「…いた‼」
結は人影に向かって走り出した。
「大丈夫⁉ねぇ‼こんなところにいたら凍死しちゃうよ⁉雪も降ってきたのに…」
少し躊躇い気味に横たわる彼の肩を揺らす。不意に顔が見え、結はドキリとした。
「……起きて、目を覚まして…、今から人呼んでくるから…‼」
彼は無言で横たわったまま…
肩からかけていた羽織を彼にかけ、結は、病院の中に人を呼びに行った。
これが、結と董悟の出会い…
全ての始まりだった。
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