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真っ黒な衣装に、身長より高い大きな鎌、フードをかぶっていて顔は半分しか見えない
「きゃあああああ!!!!」
桃華は驚いて尻餅をついた。
「あっ…あんた誰よぅ!?なんでここに…!?」
『私はキール・リッパー、言うなれば死神だ。」
(死神!?あたし死ぬの!?)
桃華は恐る恐る尋ねる
「キール・リッパー…?さん、あ……あたしを、殺す、の……?」
声が震えて思うように言葉が出ない。
ふっ……と死神は笑った
『私達は殺すために存在するのではない、死んだ人間の魂が冥府へ行かず常世で悪霊にならぬように冥府へ導くための者だ。人間の寿命を決められるのは我が主、最高神様だけだ。』
意外と口数は多いらしい
だが桃華は頭が混乱して何がなんだか分からなかった
心臓がバクバクと音を立てている
呼吸も荒くなる
「はぁっはぁっ……」
『……だがお前はもうすぐ殺される、さっきの男にな…。』
「……ぇ……!」
ガチャン!
ドアの開く音
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