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神会社では何やら騒ぎが起こっていた。
この事態を聞きつけた男が死神課にやって来たからだった。
「どうすんでい!」
大きな声が響き、ドタドタと嫌な音もする。
死神課の職員は額に汗を浮かべ、その男を取り押さえているのだが、一人また一人と床に転がる。
主役を差し置いて登場したのは桜田陣八さん。
「ぱっつぁん!落ち着けって!」
社員が必死に押さえながら叫ぶ。
「落ち着いてられるオメェらが分かんねぇよ!」
もちろん、相変わらずの酔っぱらいである。
そんな騒動を一発で止める女性。
「いいかげんにしなさ~い!!!」
手に持ってる茶沸かし専用やかんが勢いよく、それでいて綺麗な弧を描きながら着地した。
桜田陣八さんの頭にだ。
「くそ…このメ…メ…」
何が言いたかったのか、そのまま気を失ったようだ。
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