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「カオリちゃん!やり過ぎだよ!」
そんな声がしていたが、止めていた社員の表情は笑顔だった。
「大丈夫ですよ、とりあえず静かにしてもらわなきゃね。」
やけに冷静なカオリちゃんに、皆は少し動揺した。
そんな事を気にはしないカオリちゃんは、死神課の黒ずんだホワイトボードに向かって歩いた。
ペンをとり、何かを書き出すのだが、文字には少しばかりの苛立ちを感じさせる殴り書きだった。
「足掻き!」
書いた字をカオリちゃんは声を張った。
「存続の件よりも今!出来る事をしましょう!揺るぎない結束があるでしょ?みなさん小さな事で揺れ過ぎです!
自分らしさ!それを忘れちゃ駄目!
無駄な足掻きを、今は喜んでやりましょう!」
静まり返った。
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