チューズデーの事件。

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街まで一時間とちょっと。 次々と沈んでいく泥船の間を、僕の船は危なげに走っていく。 「レモンの香りが素敵だわー」 僕の船は、とんでもなく頑丈でとんでもなく軽い、エメルタ合金って言うスペシャルな素材で作られていたはずなんだ。 穴にすっぽりはまったレモンが情けない。 何とか街に着いた僕は、帽子屋に頼まれていた酢だこと鉄パイプを沢山買って、さっさと帰る事にした。
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