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「恥ずかしかった……です」
優羽のやつ、今日は朝からずっと顔を赤くしてるような気がする。
腹話術で話してる時はなに考えてんだかわからなくなるくらい冷静だから、今思えばけっこうレアな状況だよなコレ。
「どうしたの? りょーくん」
「いや、なんでもないよ」
やはり一目のないこの写真部の部室は落ち着けるのか、優羽の顔からは次第に赤みが退いていき、落ち着きを取り戻していった。
恥ずかしさから取り乱す優羽も可愛かったが、クールな彼女もそれはそれでまたいいものだ。
おっさんくさい? ほっとけ。
「えっと……お茶入れてくるね」
「あ、今日は俺がやるから優羽は座ってて」
俺の申し出に優羽は頭上にハテナを浮かべるが、特に気にすることなく素直に頷いた。
勘違いしないように言っておくけど、別にお茶に睡眠薬混ぜて眠らせて、変なことをしようってんじゃないからな。
ただ今日は疲れただろうからって俺なりに優羽を気づかってるだけだ。
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