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写真部の部室に入ると、そこにはすでにソファでくつろぐ優羽の姿があった。
「待たせちゃってごめん」
「私も今来たところ……だから」
こういうセリフを女の子に言わせちゃう俺ってダメ男?
今日はファッションショーもないから長い間一緒にいれるし、挽回のチャンスはいくらでもあるさ。
「今日はどこか行きたいとこってあるの?」
「えっと……これ見たい……です」
優羽はクリスマスパーティーのパンフレットを取り出して一つの項目を指差す。
それは映画研究部の上映会。
内容は恋愛ものらしい……デートっぽいな。
「20分後に第1回目の上映があるみたいだから早めに行って席取ろうか」
「……うん!」
いつからだろうか、優羽と一緒に歩く時は自然と手を差し出すようになっていた。
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