始まり。

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急な事だったから… 僕は何も出来なくてその場に立ち止まってた… 昨日はあんなに走っていた君が… ここ最近毎日散歩してたのが辛かったのかな… 走りすぎたのかな… きっと僕のせいだよね… 歩かない君を抱っこして帰ればよかったのに、 僕はいつものワガママだと勝手に信じ込んで 君と僕を繋ぐ一本の紐をあたかも無理やりほどくかのように引っ張って帰ったんだ。 「ワガママ!!」 君は僕に似てワガママだから。 いつものようにワガママゆって、 いつものように僕は君に怒る。 それがいけなかったんだ…… 『いつものように』 君とのやりとりを当たり前の事に思っていた僕のせい。 君の異変に気付いてあげれてたら君は今も歩いてくれてたのかな… ジャンプして 尻尾振って 喜んで駆け寄ってくれたのかな……
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