始まり。

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いつも強くいた君が物凄く弱く見えた日。 ずっとこっちをみて寝転んでるんだ。 僕はそんな君に申し訳なくて… 何も出来ない僕は君の頭を撫でる事しか出来なかった。 「ごめんね」 怒ってごめんね… 一人にさせてごめんね… 酷いこと沢山したよね。 ふとでた一言にはいろんな「ごめんね」があった。 後悔ばかり残る。 もっと何かしてあげられたんじゃないかって… そんな事思ってるくせにその日僕は自分の予定を優先した。 酷すぎるよね。 きっと君が弱っていく姿を見たくないと心の何処かで思っていたから逃げていたんだ。 僕は最低な奴だ。 自虐的な言葉ばかり並べている自分に情けない思いばかり。 でも君はこんな酷い僕に触られても嫌な顔一つしない。 寧ろ、尻尾振って、 近寄ってきて、 猫のように甘える… 何故……?? 君は何を思ってそんな事してくれるの…?? その日、 君のその優しさを今までで一番実感した日だった。
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