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「そ――れって」
声が擦れて上手く出ない。
ルシュフェルもそれに気付いたのだろう。
申し訳無さそうな顔をして続きを話す。
「・・・魔王様は仲間が居なくなるのは悲しい事だけど、僕の命には変えられないって言ってくれて。
本当はやっちゃいけないけど僕の魂を昇華してくれるって決断をしてくれた。
堕天使になれば胸を張って潤を守れるから早く護りに行ってやれ、って魔王交代を覚悟で僕の背中を押してくれたんだよ」
そう告げるルシュフェルの顔は誇らしげだった。
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