act.1 始まり。

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俺の不安を察したのか少し慌てた様子で奴――ルシュフェルが口を開いた。 「僕達悪魔は誰かの魂を貰わないと生きてはいけないんだ。 でも君の魂を見た時に護らなくちゃいけない、って思った。 それが禁忌に触れても構わない。 だって君は・・・ ―――とても澄んだ魂の色をしているから」 魂が澄んでいるから俺を護り続けた? そんなの偽善に決まってる。 損得勘定無しに誰かを想えるなんて馬鹿げた行為じゃないか。 裏切られない為に打算で動く。 ・・・俺はそんな生き方しか、知らない。
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