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俺の不安を察したのか少し慌てた様子で奴――ルシュフェルが口を開いた。
「僕達悪魔は誰かの魂を貰わないと生きてはいけないんだ。
でも君の魂を見た時に護らなくちゃいけない、って思った。
それが禁忌に触れても構わない。
だって君は・・・
―――とても澄んだ魂の色をしているから」
魂が澄んでいるから俺を護り続けた?
そんなの偽善に決まってる。
損得勘定無しに誰かを想えるなんて馬鹿げた行為じゃないか。
裏切られない為に打算で動く。
・・・俺はそんな生き方しか、知らない。
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