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カナンに着いた翌日、
めずらしくジークは早起きし、
逆にルウを揺すり起こそうとしていた。
「ルウ、ねぇ起きて!」
「………ん?」
ルウはいつもと違う出来事を上手く反応しきれずにいた。
「…なんだ……今日はやたらはやいな」
「だって今日は………うふふ、うふふふふ‼」
「気持ちワリーな💧そんなに嬉しいかよ、〈魔導試験〉」
そう、今日は魔導試験の日‼
そもそもこの都に来たのはこのため。
魔導試験って言うのは、魔導士になるための試験。
僕はその試験を受けるんだ。
魔導士になりたいのとは違うんだけど、魔法剣士や騎士になるには必要な資格なんだ。
僕は騎士になりたいんだ🐱🎶
「けっ!なにが騎士だよ。半人前のオマエには百年はえーよ」
「ルンッルルン🐱🎶」
「きーちゃいねー💧」
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