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そこではまずADHDの診察をしてくれる病院を紹介された。
薬の処方もあったが、診察時間のほとんどがインターネットで舞台関係のオーディションを探す時間にあてられた。
職場でうまくいかず仕事を転々とすることが特徴だとされる中、とにかく好きなことや得意なことを仕事にするよう勧められた。
「これだけは時間を忘れてのめり込む」
というものがあったら、その分野を仕事にする方法を見つけることが大事だと教えてくれ、応援してくれた。
そんな時、劇団カッパ座の座長と出会った。
ADHDの会の専務理事である通称『パパさん』と同級生の座長が、なんと40年ぶりに再会する場に同席させてもらえたのだ。
そこで紹介を受けた私は、自分の今の状態と、なんとか舞台に立つことを仕事にしたいという思いを聞いてもらうことができた。
そして体験入団をしてからオーディションを受けることを勧められた。
私は自分の運命が動くのを感じた。
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