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題名『ADHDと共に』 小さい頃からいつも言われた。 「変わってるね、面白いね、変な子だね。」 自分でも思った。 「なんか周りの人とちょっと違う、感覚がどこかズレてる。」 でもそれが何なのかは誰にもわからなかった。誰も的確にそれを示すことはできなかったし、なにより周りみんなが温かかったから。 いつも忘れ物をしたり時間に遅れたり、でもどんなに失敗してもあっけらかんとして笑っている私を 「明るくて素直でいい子だ。」 とみんな誉めてくれていたのだ。 そう、失敗しても常にどうにかしてくれる人がいた。 一番の頼りは母だった。
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