ハイテンションな死神とドSチックな天使

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 叶は家の外に出るとどんどんどこかへ歩いていく。  その後ろを小走りで志木と加奈子がついていく。 「ねぇねぇねぇ、叶くん。どこ行くんですかぁ~?」  志木の問いかけを叶は無視してどんどん先を歩いていく。 「……だから僕ちゃん、無視が一番凹むんだってばぁ……」  オーバーに肩を落とす志木の背中を加奈子は慰めるようにポンポンと叩く。  そんな加奈子に志木は憂いそうな笑みを浮かべてその頭をくしゃりと撫でる。 「加奈子ちゃんは叶くんと違って優しいね~。……ほげっ!!」 「ロリコン、殴るぞ?」 「……叶くん、コレもう殴ってるよね?」  志木の言葉にムカついた叶は思い切り志木の横っ面を殴る。  殴られた頬を押さえながら志木は涙目で抗議する。      そんなやり取りをしている間に三人は公園へと辿り着く。
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