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北條に仕事を代わってもらった礼を言うために、将希はユイを送ったその足でバイト先の店へと向かった。
しかし、それは口実であり、この時の将希の心境は、むしろ〔一人では居られない〕という気持ちの方が大きかった。
将希はバイト先の店へと着くと、裏口の扉の前に立ち、深いため息を吐き終えると、扉を開けてニコやかな顔で北條に朝の挨拶をした。
『おはよう~♪
悪かったな?代わってもらって』
「おっ!早かったなぁ
どうだった?若い女は楽しかったか?」
『ま、まぁな…。若いだけあって具合が良かったよ』
将希はわざと強がって見せた。
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