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事情も知っていて、さらに仕事を代わると協力さえしてくれた北條に、将希は全てを話しても良かったのだが、「勿体無いことしてんじゃねぇ!」などと、返ってくる言葉が容易に予想できたので、将希はあえて何も話さなかった。
「ったく…一人だけ良い思いしやがって!」
『まぁ、そう言うなよ。
今度は合コンでも開こうぜ?』
「そうだな…。
お前のコネで可愛い子を揃えてくれよな?」
その時だった。
将希の携帯電話にメールの受信を知らせる着信音が鳴った。
[お仕事お疲れ様。
今日…これから会える?
どうしても会いたいから…10時にいつもの場所で待ってるね]
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