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茉里が店に来ていた。
その事実を知った将希は動揺を隠せなかった。
「紺ちゃんがどうかしたのか?」
『い、いや…なんでもない。
俺も会いたかったなぁ…』
ユイと遊ぶため、仕事だと嘘をついた将希にとって、まさか茉里が店に来ていたなんて夢にも思っていなかった。
だが、将希が気になったのはそれだけでは無かった。
メールには[お仕事お疲れ様]と入っていた。真実を知る茉里が、どうしてそんな内容のメールを送ってきたのか?
そして[どうしても会いたい]という言葉に、将希は罪悪感と怖さを憶えた。
ユイと過ごした一夜が、将希に〔大きな代償〕を払わせる事になった。
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