プロローグ

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空は快晴。 太陽が高々と天に上り、世界を照らしている。 どこかから、蝉の鳴き声が響いてくる。 そんな暑い夏の日。 一点の黒い影が、光の中に浮かび上がる。 そのカタチからして、人間なのだろう。 だが、そいつは黒ずくめで、どんな人間なのか、まるで想像がつかない。 もしかしたら、人間でないのかもしれない。 「運命は、もう動き始めている。」 パズルのピースを嵌めるかのように。 そう言い残して、影は霧散した。
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