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「何すんだ祐人!」
その声には怒りが混じっていた。
そりゃあそうだろう。
気持ちよく寝てたのに、叩き起こされたのだから。
祐人は顎で前を差した。
勝はハッとし、青ざめた顔になり、恐る恐る前に向き直った。
目の前には角を生やした教師が仁王立ちしていた。
「俺の逆鱗に触れる前に起こしてやろうとした藤崎に、『何すんだ』とは、いい度胸だな、関本?」
鬼のような笑顔がギラギラと輝いた。
「すんませんでしたあぁぁぁあぁ!!」
「許すかあぁぁあぁ!!」
校舎全体に断末魔の叫びが響き渡った。
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