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そんなこんなで、いろいろあって夏休み。
祐人は駅の前で一人立っていた。
今日は水族館に行く日である。
腕時計を見ると、約束の時間から30分経っていた。
祐人は顔をしかめ、周りを見渡した。
すると、茶髪の男と、黒髪のショートカットの女の子が視界に入る。
「スマン!遅れた!」
勝は女の子を連れて走ってきた。
その女の子には見覚えがあった。
確か同じ小学校だったような……。
「…咲?」
記憶の奥深くに眠っていた顔と照らし合わせて、多分同一人物だと思われる女子の名前を言った。
「祐くん?」
そう言いながら、その女子はは首を傾げた。
名前は合っていたらしい。
勝の目がまばたきを繰り返している。
「知り合いなのか?」
「知り合いもなにも…幼なじみだよ。」
咲はそう言った。
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