1:崩れる日常

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勝が連れてきた黒髪ショートヘアの子は、花巻咲<ハナマキサキ>。 幼稚園と小学校の時、小4までクラスが同じだった。 小5になる前に転校した奴だ。 「久しぶり。戻ってきてたんだな。」 そう言うと咲は苦笑した。 「あんた凄い雰囲気変わったね。」 咲は頭からつま先までを見回した。 そんな咲の行動に嫌そうな顔をしながら呟いた。 「…確かにな。それは認める。」 目の前の会話に、勝はきょとんとしている。 「どんな風だったんだ?」 少し考える素振りをしてから、咲は言った。 「いつものほほんとしてて、とんでもなく馬鹿で、運動神経ゼロで、おっちょこちょいだった。」
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