目下、宙に還るまで(WoFa)

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 ここまでお読みいただき、どうもお疲れさまでした。あとがきです。  全ての根底が、ここにある。私の書くウルファルは全てこの話からが出発点です。  前回のあとがきで、特に関連性のようなものは意識しないと書いたのをまるっと覆すことになりますが、無問題。全ては私の書きたいままに。ここでは私が法律だ!  ウルフを主人公に見立ててはいるものの、スポットライトを浴びるのはやはりファルコ・ランバルディ。彼の空への執着と、全てを振り払う生き様をウルフは見せつけられる。そういう前準備のようなものが、私のウルファルには必要なのです。  ただ、キャラ同士が仲睦まじくお互いを想い合う、そういう物語を否定はしない。心暖まるピュアなラブロマンスもいいでしょう。  しかし、私はそうはさせない。単純なハッピーエンドには絶対にさせない。やまがあり、おちがあり、意味がある。そういう自己満足を私は書きたい!  自己満足だからといって欲望の塊にはしない。考える、という人間だけが持ち得る最大の娯楽を、あえて私はキャラクターに背負わせる。  道のりは、優しくない。ウルフ・オドネルの受難は限りなく永遠に続く。彼の苦悩や、ぬか喜びと自己満足の連続を私は書いていこうと思います。    はじめましての方もそうでない方も、ごきげんよう。ふるけあです。  書きたくて書ききれなかったことが、たくさんあります。本当に、色々なことを考えながらの話でした。だけど、本編で語れなかったことをあとがきで語るのは、自分の実力不足を露呈することと変わらないと私は考えています。だからそれは自分の胸の内で処理して、他の形で吐き出すことにしよう。  小説はスルメだと、ある人に言われたことがありました。噛めば噛むほど、です。  二度目になりますが、考える、というのは人間だけが持つ娯楽です。書かれている文章からだけではなく、文と文の間から何かを感じて、想像してもらえるような小説を心がけています。そしてそんな風に楽しんでいただけたのなら、それが私の至高目標なのです。  ‐ふるけあ‐  
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