ファルコ・ランバルディの正直しんどい(WoFa)

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   具体的な経過時間は知れないが、俺の肉体は文字通りとっくに精根尽き果ててどうしようもない。それだけこの男に付き合わされているということだが、もはや苛立つ気力もなかった。  チカチカと眼前がちらついて体力の限界を知らせる。気を抜くと一瞬にして意識が落ちてしまいそうだ。穿ち続けられた内壁の感覚は鈍く、性器ももはや空洞に近いのではと不安になるほど半強制的に射精させられ続け、いっそもう、痛い。最後に至っては何も出なかった。空イキのときの激痛をこいつは知らないのか。  彼は獰猛だ。さすがは狼と言わざるを得ない。セックスも際限なく、こちらが気絶するまで続けてしまう。食欲か性欲かの判別もつかないほどに猛り狂った視線を向けてくるのは勘弁してほしい。根っからの肉食獣であることを誇示するようなその眼に、余すところなく食われてしまいそうな錯覚でさえ、近頃は悩みの種なのだ。  できることならもう勘弁して頂きたい。出すものは出し尽くした。根から扱き上げてくれたおかげで、声も抵抗も精液も、すべての底が丸見えだ。あんただって散々ぶちまけただろうに。何がそうさせるのか未だ留まるところを知らないのは見ていていっそ恐怖である。 「も、やめ、ウルフ……ッ」 「んっだよ、根性ねえな」  舌打ちをしながらも、珍しく彼は自制した。自制できたことに半ば感動を覚える反面、ずるりと引き抜かれた性器が未だいきり立って居たのが戦慄モノだ。無意識に背が凍りつく。  もしかすると言わなければさらに付き合わされたのだろうかと一抹の不安がよぎった。この野郎、本気で殺す気か。こんなカタチで俺を始末してくれる気か。ふざけるな。  
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